霰天神山(あられてんじんやま) 錦小路通室町西入

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 永正年間(1504〜1520)に京都が大火にあった時,急に霰が降って猛火は消えた。このとき霰と共に一寸二分(約3.6cm)の小さな天神様が降りてきたため,これを火除けの神様として祀ったことが由来。

 多くの山鉾が焼けた天明や元治の大火の時もこの山だけは残り,町の誇りになっている。火除けのお守りを授与し,宵山では子ども達が「雷(らい)よけ火よけのお守はこれより出ます...」と歌いながら受付をする。

 欄縁に沿った朱塗り極彩色の回廊をめぐらした山には,唐破風春日造の檜皮葺きの社殿が乗り,塀内には12本の若松が立つ。

 錦小路通室町西入にあることから錦天神山,または火除天神山とも呼ばれる。

 


 

新町の巡行


前懸は,中国刺繍の太湖岩鳳凰図。

後懸は,雲龍文様綴錦。

 


 

雨の巡行と宵山


胴懸は白梅金鶏図の綴錦。

若松と紅梅が映える。

室町通を山町へ向かって帰る霰天神山。

火防せ,雷除けの御守りを売る子ども達。

写真集



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