菊水鉾(きくすいほこ,きくすいぼこ) 室町通四条上ル

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 町内の金剛能楽堂にある菊水井(きくすいい)という井戸にちなんで名付けられた。謡曲「枕慈童」に取材し,魏の文帝の勅使が薬水を訪ねて山に入った時に出会った,甘菊の葉に滴った露を飲んで七百年生き続けている少年,枕慈童(じどう)が稚児人形。能装束の舞姿が象られている。
 元治元(1864)年に消失したが,1952年に88年ぶりに再興され,以降,年々装飾品を充実させている。鉾頭に天向きの金色の透かし彫の十六菊をつけ,唐破風造りの屋根に海老名峰彰作の鳳凰の懸魚を飾り,軒下に翠簾(すいれん)を掲げているのが特徴。
 飛鶴図の前懸,唐獅子図の胴懸,孔雀図の見送は皆川月華作。


まるで家一軒が動いているような大きな鉾である。

山鉾は動く美術品と呼ばれるが,それもうなずけるタペストリーのひとつ。

鉾が大きいので,進む方向は車輪の下に木をはさんで微調整する。

宵山も美しい。

 


 

新町通の巡行


屋根方が鉾先を,車方が方向を,微妙に調整します。細い新町通は特に大変。
前懸や見送などは年によって組み合わせが変わり,観光客の目を楽しませます。

雨の日の巡行と宵山の様子 | 写真集



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