蟷螂山(とうろうやま) 西洞院通四条上ル

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 “かまきり山”とも呼び,屋根の上のからくりを施したカマキリがカマを振りあげて動く。
 「蟷螂の斧を以て降車のわだちをふせがんと欲す」という中国の詩文にちなんだもので,自分の力をわきまえずに大敵に立ち向かうことで勇敢さを賞した中国の君子の故事に由来する。

 蟷螂山の起源は南北朝時代。足利義詮軍と戦い戦死した当町の四条隆資(たかすけ)卿の武勇ぶりを蟷螂に見立て,永和2(1376)年,四条家の御所車に蟷螂を乗せて巡行したのが始まりだ。
 再三の戦火を乗り越え再興し続けてきたが,町内の事情で明治初め以降巡行を止め前懸を売ったりして休み山となった。カマキリの乗る御所車が残っていたため,1981年,装飾類を新調し,109年ぶりに巡行へ復帰した。


109年ぶりの復活の際に新調した前懸・胴懸・見送は羽田登喜男作で,山鉾初の友禅染。
1999年に新調した水引も友禅。

雨が降ると,愛嬌ある蟷螂を見ることも困難。

見送もビニールのシートで保護される。

 


 

宵山の風景

蟷螂を間近に見ることができ,蟷螂山を描いた御朱印も用意されている。

写真集



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