油天神山(あぶらてんじんやま) 油小路通綾小路下ル

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 町名(風早町,かざはやちょう)の由来である町内の公家・風早家の屋敷に祀られていた天神像=菅原道真を勧請(かんじょう)して建てられた山。油小路通にあるところから油天神山と呼ばれるようになったが,勧請の日が丑の日だったため,牛天神山(うしてんじんやま)とも呼ばれる。

 山は,立派な朱塗りの鳥居が特徴で,金箔置の社殿に天神を安置している。天神像は,寛永7年(1630)制作の大変古いもの。また,天神さんと関係深い紅梅が真木の松と一緒に立てられ,華やかな雰囲気をかもしだしている。

 前懸は,1994(平成6)年に新調された龍図錦織「瓜木波濤雲龍文」。
 胴懸は「雲龍文繻子地錦」。宵飾の胴懸に,19世紀カザフ絨毯。
 水引には,龍鳳文様の刺繍や1998(平成10)年に復元新調された「花色七宝繁編網房」がある。
 見送は,1990(平成2)年に新調されたもので,山の所在地近くで生まれた梅原龍三郎の原画による富士山の絵をもとにした綴織「朝陽図」。古見送は,毛綴の宮廷宴遊図。
 欄縁は,前部だけ凹形に切り込みが入って社殿が見えやすい形になっており,天保4年(1833)製作の牛と梅の錺金具がついている。

 御神体の菅原道真にちなんで,宵山では進学成就のお守りと絵馬が授与される。

 


 

新町通の巡行

 


 

雨の巡行

 2002年,油天神山は山一番。
 右の写真では,先頭の長刀鉾が四条河原町交差点で最初の辻回しに入ろうとしているところ。

宵山の様子 | 写真集



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